平成22年11月8日
平成22年度の「徳島数学談話会(冬の会)」を下記の要領で開催いたします.多数の方のご参加をお待ちしております.
開催日時 | 2010年12月17日(金) 15:00〜17:00 |
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会場 | 徳島大学共通教育棟4号館303教室(徳島市南常三島町1−1) 徳島大学常三島キャンパスマップ |
講演 | 1)15:00〜15:50 講師:一ノ瀬 元喜 先生(阿南工業高等専門学校 制御情報工学科) 題目:ネットワーク上でのランダムな選択の強さによる協力のつながりの創発 概要: 協力の進化は生物学に留まらない様々な学問領域において中心的テーマの一つである.我々は個体がネットワーク上で囚人のジレンマゲームを行い,戦略と近傍をゲームでの相対的な成功に基づいて更新する進化モデルを構築した.モデルでは個体の適応度は選択の強さとゲームの利得によって決定されるが,複雑な環境の効果を表現するために選択の強さをランダムとした.シミュレーションの結果,協力者が裏切り者とのリンクを一方的に切るような状況では協力のクラスタが構成されること,またランダムな選択の強さによって適応度が高い協力者がたまたま出現した場合には,まわりの戦略を同時に協力に変える現象などを発見した. |
2)16:00〜16:50 講師:鍋島 克輔 先生(徳島大学大学院ソシオ・アーツ・アンド・サイエンス研究部) 題目:グレブナー基底とその応用 --集合制約と共振について-- 概要: 1960年代,Bruno Buchberger と廣中平祐によって独立に発見されたグレブナー基底の概念は,多項式方程式などを取り扱うアルゴリズムを与えるものであり,近年,コンピュータの目覚ましい発達の恩恵を受け,劇的な発展を遂げています。その影響は,可換環論,代数幾何などの純粋数学のみならず,離散数学,整数計画,符号理論,統計数学などの応用数学,情報基礎数学においても深く浸透しています。 グレブナー基底の研究には「理論」と「実践」の両面があり,相互に密着した深い関係にあります。本講演では, グレブナー基底の応用としてブーリアン・グレブナー基底を使った「集合制約問題」を解く方法と, 包括的グレブナー基底を使った「(電気回路の)共振条件導出」について述べる。 |
また,談話会終了後に,懇親会(兼忘年会)を予定しております. ぜひ,他大学等の数学関係者もお誘いあわせの上,ご参加ください.
懇親会場 | 「銀八」(ホットペッパー内ページ) (住所:徳島市北常三島町1-10-26,電話番号:088-625-5525) |
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時間 | 18:30〜 (予定) |
会費 | 6000円前後 |
恐れ入りますが,予約の都合上,12月8日(火)までに宇野宛まで懇親会への出欠の連絡をお願いします。